お話しおじさん

古典的なお話しをご紹介しましょう。

005 ハワイはブラウニーの故郷:(3) メネフネはハワイの先住民?

今でもメネフネは人気者

今でもハワイの人々は、メネフネに関する情報に、興味を持ち続けています(*1)。

そして、このエネルギッシュな人種について、時折、問い合わせを受けます。

その大半は漠然としたものですが、時には、有名な伝説の口承者(カアオ(kaao))たちからも尋ねられます。 

彼らは、メネフネに関する知識を、より一層深めようとしているのです。

 

メネフネって本当に居たの?

しかしハワイの人々の間でも、当然ながら、メネフネに対する考え方はさまざまです。

(1) ハワイ諸島の先住民だった

ある人たちは、厳粛にそして尊敬の念を抱いて、メネフネと向き合っています。

彼らは、メネフネについて、こう信じているのです。

『もともとメネフネは、このハワイ諸島に住んだ最初の住民だった。

しかし少しずつ、体の大きい種族に追いやられ、やがて取って代わられてしまった。

そして、この体の大きい種族こそが、現在のハワイ人の祖先だ(N.1)。』

 

(2) 歴史の中に埋もれてしまった

また他の人たちは、色々と考えた末、こう言います。

『メネフネという種族の歴史は、長い年月が経過する中で、忘れ去られてしまった。

そして今では、顧みられること無く埋もれている。』

 

(3) 伝説上の種族だ

一方、より知性や教養のある人たちは、こう考えています。

『メネフネは伝説上の種族で、西欧のノームやドワーフと同じだ(N.2)。

『人々は、彼らの超自然的な活躍を楽しみながら、そのお話を語り継いで来た。

--- ちょうど、おとぎ話が語り継がれるように。』

 

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(次回に続く)

 

(ノート)

(N.1) 現在のハワイ人(the present race):

ここで言う「現在のハワイ人」とは、欧米人のハワイ発見前からハワイに住んでいた人々で、ハワイ先住民(Native Hawaiians)と呼ばれています。

彼らの先祖は、太平洋を渡ってハワイ諸島に移住した、ポリネシア人だと言われています。

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(N.2) ノーム(gnome)、ドワーフ(dwarf):

ノームは、16世紀に錬金術パラケルススが提唱した大地を司る妖精です。長いひげを生やした老人のような風貌の小人です。

ドワーフは、古くからゲルマン民族の間に伝わる長ひげの小人です。山や地中に住み、鍛冶や石工の技能が高いと言われます。

 

(注記)

(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, X.Stories of the Menehunes, p.107-109.