(前回からの続き)
メネフネたちが造ったもう一つのヘイアウは、ヒロのペペエケオにあります(*1)(N.1)。
ここでの彼らの仕事ぶりは、かなり変わっていました。
人々が石を集めメネフネが造った
材料の石を寄せ集める作業は、首長の指示の下に、地元の人々が進めて来ました。
しかし、それを積み上げてヘイアウにしたのは、メネフネたちでした。
メネフネたちが総結集して、たった一晩で仕上げてしまったのです。
目の前に突然、ヘイアウが現れた
その翌朝、作業場にやって来た首長と人々は、びっくり仰天しました。
昨日の続きに取り掛かろうとした彼らの目の前に、すっかり完成したヘイアウが現れたのですから。
(次回に続く)
(ノート)
(N.1) ペペエケオ(Pepeekeo):
ペペエケオは、ハワイ島ヒロの町から北へ約11km進んだ地点にあります。そこは米国・国勢調査指定地域(CDP)の一つです。かつては砂糖農場があり、日本からも多くの人々が移住して来ました。
(注記)
(*1) T.G.Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, X. Stories of the Menehunes, As Heiau Builders Thos.G.Thrum, p.116-117.