夢の国ハワイの昔話

ハワイには長く口承されてきた昔話があります。ここでは、それらを少しずつご紹介していきます。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

031 火の起源:(2) アラエの火を狙え!

(前回からの続き) 火の場所へ走る そこで彼らは、いくらかの魚を捕った後で、岸に向かったのでした(*1)。 カヌーが砂浜に着くと、マウイ・ムアは岸へ飛び下りました。 そして火が燃えていた、あの場所に向けて走りました。 アラエが火の番人 さて、尾が曲がっ…

030 火の起源:(1) 漁に出る

(新しいお話しの始め) 4人のマウイ兄弟たち マウイとヒナは一緒に住んでいました(*1)。 そして2人の間に、4人の男の子が生まれました。 彼らの名前は、マウイ・ムア、マウイ・ホペ、マウイ・キイキイ、そしてマウイ・オ・カ・ラナでした(N.1)。 日の出と共に漁…

(1) マウイの偉業:1) 太陽を捕まえる

目 次 (1) カパ布も作れない (2) 敵を観察しロープを作る (3) 太陽を輪縄で捕まえる (4) モエモエは岩に変わる 出典:Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, Ⅱ. Exploits of Maui. Rev. A.O. Forbes, Ⅰ. Snaring the Sun, p.31-33.

029 太陽を捕まえる:(4) モエモエは岩に変わる

(前回からの続き) 次はモエモエだ 「昼を長くする」ことに成功すると、マウイはその足でモエモエを探しに行きました(*1)。 そうです、以前、彼を嘲(あざけ)ったあの男です。 ところが、モエモエは家に居ませんでした。 遂に見つけたぞ それでもマウイは、彼を…

028 太陽を捕まえる:(3) 太陽を輪縄で捕まえる

(前回からの続き) 輪縄で光束(脚)を捕える マウイはロープを抱えて再びハレアカラに登ると、山の上に陣を敷きました(1)。 太陽が頭上まで来ると、彼はロープで輪縄を作り、太陽をめがけて投げました。 輪縄が大き目の光束を捕えると、それを荒々しく引きちぎ…

027 太陽を捕まえる:(2) 敵を観察しロープを作る

(前回からの続き) 太陽の動きを観察する マウイは最初に、東マウイのハマクアにある、ワイロヒへ行きました(N.1)。 そこで彼は、太陽の色々な動きを観察しました。 そして太陽が昇るのは、ハナの方向からであることを、確認しました(N.2)。 ハレアカラの真上…