(前回からの続き)
枕元に息子たちが現れる
かなり夜が更けてから、その日の仕事に疲れたレフアヌイは、横になって休みました(*1)。
そしてほんの少しの間だけ眠った、その時でした。
枕元に2人の息子たちが立っているのを、見たような気がしたのです。
年上の息子が語る
年上の子が、彼に話しかけて来ました。
「なぜ眠っているの、お父さん?
お父さんがここに下りて来ている間に、
僕らは食べられちゃってるんだよー。お父さんの義弟の、あの王様に。
僕らは調理されて、ぺろりと食べ尽くされちゃったんだ。
そして今、僕らの頭蓋骨は網に入り、レフアの木の枝にぶら下がっているんだ。
そう、お父さんの名前が由来する、あのレフアだよ。
また残りの骨は束にして縛られ、その木の下に埋められているんだ。
そうだよ、日が沈む方向に伸びている、あの大きな根の傍(かたわ)らだよ。」
夢か? それとも亡霊?
それから、彼らは少しずつ薄れて消えていったようでした。
我に返ったレフアヌイは、恐怖のあまり震えながら飛び起きました。
一体何が起きたのか、彼にはほとんど分かりませんでした。
自分はただ夢を見ていたのだろうか?
いやそれとも、本当に幼い息子たちの亡霊を見たのだろうか?
(次回に続く)
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales. 13.Oahunui. Mrs.E.M.Nakuina, p.139-146.