夢の国ハワイの昔話

ハワイには長く口承されてきた昔話があります。ここでは、それらを少しずつご紹介していきます。

077 カハラオプナ:(2) マノアの風と雨

(前回からの続き)

双子の子が養子に出る

アカアカとナレフアアカアカには、双子の子供がいました(*1)。

カハウカニという名の男の子と、カウアクアヒネという名の女の子でした。

 

この子らは生まれると直ぐに、アカアカの従兄弟(いとこ)2人のもとに養子に出されました。

2人は兄弟姉妹であり、1人は首長のコロワヒ、もう1人は女首長のポハクカラでした。

 

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この子らは結ばれるべきだ

コロワヒは、男の子カハウカニ、すなわち「マノアの風」の世話をしました。

そしてポハクカラは、女の子カウアクアヒネ、あの有名な「マノアの雨」を意味する名の子、の世話をしました。

 

子供たちが成長した時、里親たちはこう心に決めたのでした。

「この子らは1つに結ばれるべきだ。」

 

カハラオプナの誕生

一方、当の子供たちは、これまで別々に育って来たので、

自分たちが双子だとは知らず、この結婚にも反対しませんでした。

 

そこで彼らは結婚し、2人の間に1人の女の子が生まれました。

そしてその女の子は、カハラオプナと呼ばれました。

 

雨と風が融合したマノア

このようにコロワヒとポハクカラは、双子の2人を結婚させることで

雨と風を永遠に融合させたのでした。

 

今やマノア渓谷は、この雨と風が上手く融合していることで有名です。

そしてこの融合により誕生したのが、彼女の時代の最高に美しい女性でした。

 

マノアの女性たちは、言わばこのマノアの雨と風に育てられた子たちです。

ですから大体において、カハラオプナの美しさを受け継いでいる、と言えるのです。

(次回に続く)

 

(注記)

(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, Ⅺ. Kahalaopuna, Princess of Manoa. Mrs. E.M. Nakuina, p.118-132.