夢の国ハワイの昔話

ハワイには長く口承されてきた昔話があります。ここでは、それらを少しずつご紹介していきます。

045 ペレとカハワリ:(7) オアフ島へ

(前回からの続き)

クムカヒ(東風)に乗る

カハワリが海辺から少し漕ぎ進むと、

突然、クムカヒ(東風)が吹き始めました(*1)(N.1)。

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彼は幅広の槍をまっすぐ上向きに立てて、カヌーの中に固定しました。

その槍に、マストと帆の二役をさせようとしたのです。

 

そしてこの帆のお陰で、ほどなくして、彼はマウイ島まで来ました。

そこで彼らは一夜を過ごした後、ラナイ島に進みました。

 

オアフ島に落ち着く

そしてその翌日、彼らはモロカイ島に行き、そこからさらにオアフ島に進みました。

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オアフ島には、彼の父コロノハイラアウ、そして妹カネワヒネケアホが住んでいました

カハワリは、自分を襲った悲惨な出来事の数々を、彼らに話して聞かせました。

 

それ以来、カハワリは彼らと共に、この地に住み続けたのでした。

(終わり)

 

(ノート)
(N.1) クムカヒ(東風)(Kumukahi(east wind)); <

クムカヒはハワイ島の最東端に位置する岬の名称です。ハワイ島ハワイ諸島で一番東にあるので、ハワイ諸島全体から見ても、クムカヒは最東端の岬です。

ですからハワイの人々が、東から吹いてくる東風をクムカヒと呼ぶのは、もっともなことです(*2)。

 

(注記)

(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, Ⅳ. Pele and Kahawali, From Ellis's "Tour of Hawaii", p39-42.

(*2) John R. K. Clark(1985): Beaches of the Big Island, p.37.